前回の記事では、タイ文字がなぜ難しいのか、どういう風に変化してきたか、という背景を書きました。
今回は、子音を覚える際にどういうことを意識したらいいのか、僕の考えを書こうと思います。
タイ文字の子音にあたる文字は42種類あります。
覚えづらい理由としては:
- 日本人にとって慣れない発音(有声音/無声音、声調など)
- 種類が多い
- 声調規則によって3種類に分かれる
3番目の点に関しては、声調についての記事を別に書こうと思います。
タイ文字の子音の取っ付きづらい感じは、まずは見慣れない形である上に、種類が多いことが原因だろうと思います。
確かに、ローマ字などと比べると多いですが、ひらがなよりも若干種類は少ないので、覚えられないことはありません。
覚える際の自分なりのポイントを、整理してみます。
覚えるためのポイント
良く出てくる文字から覚える
タイ文字の中でも、よく出てくる子音とあまり出てこない子音があります。
最初は良く出てくる文字に絞って覚えましょう。
上の表で、頻度の高い文字を赤で囲ってみました。
全部で27個なので、全体の6割ちょっとまで減ります。
実は、頻度の少ない文字の中でも、「ฉัน(私)」の「ฉ」や、「ญี่ปุน(日本)」の「ญ」など、重要なものもあります。
こういう文字は、出てくる単語を形ごと覚えてしまいましょう。
似ている文字とセットで覚える
タイ文字には、似ている形の文字が結構あります。
それらをセットで覚えてしまうのも効率が良いです。
例えば:
- 「บ(b)」と「ป(p)」
- 「ด(d)」と「ต(t)」
- 「ผ(ph)」、「ฝ(f)」と「พ(ph)」、「ฟ(f)」
- 「ม(m)」と「น(n)」
形が似ているものは、音も似ていることが分かります。
後は、音はそれぞれ違いますが、「ひげ」を付けると「s」の音にかわる文字もあります。
「ค(kh)」「บ(b)」「ล(l)」→「ศ(s)」「ษ(s)」「ส(s)」
このような似た形の文字は、セットで書いて練習して覚えてしまいましょう。
イメージと関連付けて覚える
タイ文字のように、あまり見たことないような形の文字を覚える際には、イメージと関連付けて覚えることが大事です。
例えば:
- 形と音のイメージを関連付ける
- 身近なものの名前と形を関連付ける
といった感じです。
例えば、丸くてスムーズな感じの音は角のない形のことが多いですし(「ล(l)」、「ม(m)」など)、
鋭い音は角のある文字のことが多いです(「ก(k)」「พ(ph)」など)。
鋭い音でも丸い文字や、逆のことももちろん多いので、あくまでも特定の文字を覚えるときの手助けとしてください。
身近なものの名前と形の関連付けの具体例は、別の記事でいくつか挙げてみます。
何回も書いて覚える
ポイントと言っていいのかもわかりませんが、最終的に書く練習は絶対に必要です。
実際に手を動かして書いてみることで、文字の細かい違いが分かり、読むときにもより楽に分かるようになります。
漢字の練習のような形で、声に出しながら紙に書きだして練習をしてください。
文字の書く練習は、最初は書き順の手本を見ながら(本でも動画でもいいです)、何回か書いてみます。
ある程度書き順になれたら、1文字ずつではなく、単語を書く練習をしながら慣れていきましょう。
あと、別の記事でも書きますが、文字によって声調が違ったり、タイ語の辞書を引く際に、文字の順番を知っていた方がスムーズです。
この声調の規則や文字の順番は、何回も出てきた例の表に従っています。
なので、練習の一部として例の表を埋める形で文字を書けるとベストです。
もちろん、最初から出てくる頻度の低い文字まで覚えることは難しいので、表を埋めるときに空欄ができても全然OKです。
最後に
今回は、タイ語の子音の文字を覚える際のポイントをいくつか挙げてみました。
- 頻度の高い文字から覚えて、数をしぼる
- 形の似ている文字をセットで覚える
- 音や物の名前のイメージをつかって覚える(詳しくは別の記事で)
実際に覚えるにあたっては、やはり練習は避けては通れません。
めんどうでも実際に手を動かして(できれば発音しながら)書くことで、記憶に定着しやすくなるし、細かい形の違いも区別できて見たときに分かりやすくなると思います。
次の記事では、子音の文字を覚えるときに関連付けるイメージの具体例を挙げてみます。
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