日本人にとって学びやすい言語 3選

2021年7月5日月曜日

言語色々

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こんにちは。
最近コロナに加えて梅雨でどんどん運動不足になっており、危機感を感じています。
最近は雨が特に酷いですね...皆さん無事でいられますように。

さて、近年はグローバル化に伴って英語以外の言語に触れられる機会も多くなっています。
英語は依然としてビジネスでもインターネット上でも主要言語であり続けていますが、英語以外の言語が分かると得られる情報が一気に増えたり、外国の人とより親しくなりやすくなったり、得られるものは多いと思います。

他の言語を学ぼうと思った時、将来性や話者人口を考えて、いわゆるメジャー言語を勉強しようと考えることが多いでしょう。
しかし、これらの言語は英語を始めとしたヨーロッパ系の言語が多く、文法的にも発音的にも日本人にはとっつきにくいと思います。
取っ付きにくい言語で挫折してしまう恐れがある人は、日本語話者にとって分かりやすい言語をやってみるのが良いかもしれません。

日本にある語学学校が、独自の研究で日本人にとって学びやすい言語を表にしてくれていました:


英語は4段階で上から3番目に難しい言語となっており、もっと学びやすい言語はほかにいっぱいあることが分かります。

僕もこのリストと大体は同じ感覚を持っていますが、僕が今まで広く浅く(一部は少し深く)学んだ中で、個人的に日本語話者にとって学びやすい、と感じた言語をリストアップしてみます。

【3位】トルコ語

トルコ語はトルコ共和国とキプロス共和国の公用語で、これらの国の少数民族や海外にいるトルコ系移民の人たちを合わせて9000万人ほどに話されています。
また、アゼルバイジャン語やウズベク語といったほかのトルコ系の言葉は結構似ていて、トルコ語が分かればほかのトルコ系の言葉も少し分かるようになります。

学びやすい点

まず、トルコ語はローマ字表記です。
トルコ語用に追加された文字もいくつかありますが、読み方を覚えるのに時間はかかりません。発音は文字通りに読めば良いだけなので、一度読み方を覚えてしまえば単語ごとにスペリングを覚える必要はほぼありません。

また、文法は日本語にかなり似ています。「~へ」「~で」などの助詞も同じように使えますし、動詞や助動詞などの語順もほぼ日本語と一緒なので、ある程度文法を学べば理解しやすい言語です。

学びづらい点

トルコ語が学びづらい点で最も大きいのは、日本語とかぶる語彙がほとんどないところです。
近隣のアラビア語やペルシャ語からの借用語が一番多いので、日本人にとってはなじみがない単語が多いでしょう。
ただ、専門用語になってくると英語やフランス語からの借用が多く、英語ができる人であれば分かりやすいかもしれません。

また、発音は数ある中言語の中では比較的楽ですが、日本人にとっては発音しにくい音がいくつかあります。
まず、母音は8種類あって、「母音調和」という規則があります(単語の最後の母音の種類によって付ける語尾が変わってくる)。
また、"r" の発音が結構特殊で、最初は "z" などの他の音と間違いやすいかもしれません。

文法面でも動詞に人称語尾がついたり、「~のもの」といって所有を表すときにものの単語に語尾が付いたりして、なじみにくい点はいくつかあります。

 

このように、トルコ語は文法面では日本人にとっては学びやすいですが、語彙面ではなじみがなく少し学びづらいと思います。
また、メジャーな国と比べ、トルコの文化と言われてもピンとこない人が多いかもしれません。
トルコはヨーロッパと中東の境目にあるため、適度に地中海の文化と中東の文化が混ざり合っており、個人的にはトルコの文化はかなり面白いと思います、中東の言語の中ではトルコ語は取っ付きやすく、トルコ語を学ぶことで中東に関する理解を深められるかもしれません。
トルコは海外旅行先としてはかなり人気なので、コロナが収まった後に旅行に行ってみることをモチベーションにして勉強してみても良いのではないでしょうか。

【2位】マレー・インドネシア語

インドネシアの公用語です。母語として話す人は多いわけではないですが、多民族国家であるインドネシアをつなげる言葉として、インドネシア国民の多くに話されています。
マレーシア、シンガポールなどで話されているマレー語は語彙の面ですこし違いがありますが文法は基本的には一緒で、インドネシア語はマレー語の方言の一つと言われることもあります。
この2言語を合わせると、2億人近くの人によって話されています。

学びやすい点

文法は日本語に似ているわけではないですが、数ある言葉の中でもかなり楽です。
動詞の活用や名詞の格変化、複数系などはありません。
単語の意味と基本的な語順さえ分かれば、書いてあることは理解できます。

文字はローマ字であり、読み方も規則的です。
"e" の読み方が2種類あり、単語ごとに覚えなきゃいけませんが、英語とかと比べるとだいぶ規則的です。
母音は日本語で使われる5種類に1種類足した6つであり、発音面でもわかりやすい方だと思います。

学びづらい点

単語の最後に "p" や "k" がつくいわゆる閉音節が多く、最初は聞き取りづらいかもしれません。

最も取っ付きにくいのは、語彙だと思います。
インドネシアはインドの文化、イスラム教の文化の影響を受けた後、オランダの植民地にもなったので、色々な国からの借用語がありますが、日本語とかぶるものはあまりなく、覚えるのに苦労するかもしれません。
また、インドネシア語動詞を受動態にしたり、名詞化にしたりと、派生語を作るときに語頭や語尾に色々な音をくっつけてます。
この派生語の仕組みが最初は分かりにくいかもしれません(分かってしまえば寧ろ単語を覚える際の助けになりますが)。

 

インドネシア語は日本語に近い言語という訳ではないですが、他の言語と比べて文法や発音が簡単なため、学びやすい言語と考えて良いでしょう。
インドネシアの文化も人によってはイメージしにくいと思いますが、インドネシアは世界で人口4位の国であり、これから経済的にも発展をしていくだろうと思われています。
今後マレー語、インドネシア語に触れる機会はどんどん増えていくかもしれません。

【1位】韓国語

日本人にとって一番学びやすい言語は韓国語だと思います。
韓国語(朝鮮語)は韓国、北朝鮮、中国吉林省に住んでいる人々の母国語であり、8000万人以上の人によって話されています。
また、最近の韓国映画やK-POPのブームによって、世界的に学ぶ人が増えてきています。

学びやすい点

韓国語を学ぶときに日本人にとっての圧倒的なアドバンテージは、文法がほぼ一緒だということです。
一部の用法(動詞や形容詞の否定など)を除いて、語順はほぼ一緒です。
また、助詞の使い方も、ずれは少しあるもののほぼ一緒です。
単語ごとに直訳しただけでも、助詞の使い方まで含めて日本語と全く一緒、ということも良くあります。

また、漢字由来の単語は日本人にとってかなり覚えやすいです。
「医者」(ウィーサ)、「家族」(カジョック)、「図書館」(トソグァン)と、日本語にかなり似ている読み方をします。
漢字によっては日本語と少し違う読み方をするものもありますが、ある程度の規則性もあるため、語彙を覚えるのは日本人にとってはかなりやりやすいはずです。

学びにくい点

韓国語を学ぶ際にまずハードルとなるのが文字(ハングル)です。
ただし、ハングルは実はかなり規則的な文字であり、文字の種類も多くないため、早ければ1日以内で覚えられる人もいると思います。

発音面では母音が日本語と比べて多く、慣れるまでは聞き分けにくいかもしれません。また、無気音、有気音、激音といった3種類の子音があり、日本人にとっては始めは聞き分けにくいと思います(例えば、「パ」に聞こえる音が3種類あります。
また、トルコ語のように「母音調和」があり、これも最初は取っ付きづらいかもしれません。

単語面でも取っ付きづらい点はあります。
漢字由来の単語は日本語にかなり近いですが、韓国語固有の単語は日本語とほとんどかぶりません。
そのため、基本的な語彙を覚えるのは最初結構苦労するかもしれません。

 

韓国語は、文字、発音、基本的な語彙で日本語と違うため、学び始めは苦労する人もいるかもしれません。
ただ、文字や発音に慣れてしまえば、文法や漢字由来の単語が日本語とかなり近いため、一気に学びやすくなると思います。
映画、音楽、グルメなども韓国の文化に触れる機会は多く、モチベーションも保ちやすく、学ぶための環境も整っています。
日本人にとっては最も学びやすい言語なのではないでしょうか。

最後に

今回は学びやすい言語をランキングという形で選びましたが、学びやすさは人それぞれで変わると思います。

例えば、発音が日本語に似ている言語の方が、すっと単語が頭に入り、リスニングも楽かもしれません。
そういう点ではスペイン語、イタリア語も学びやすい言語に入ります。

文法が似ていることが一番重要だと感じる人は、他にモンゴル語やミャンマー語がやりやすいと思うかもしれません。

また、ここにはリストアップしませんでしたが、中国語も学びやすいと感じる人が多いかもしれません。
発音が日本語とだいぶ違うことと、簡体字を学ばなければいけないため、最初の段階で難しく感じてしま人もいると思います。
ただ、慣れてしまえば日本語と同じ漢語圏の言葉なので、語彙的にはだいぶ取っ付きやすいはずです。

 

最後にですが、外国語の勉強で一番大事なのは興味とモチベーションです。
上に挙げた言語は日本人にとって学びやすいですが、全く興味がない状態で勉強しても身につかないと思います。
逆に、文法や発音の難しい言語でも、その国の言葉や文化に興味を持っていれば、勉強も苦にならずどんどん身につくはずです。
ちょっと興味があるけど、この言語って難しいのかな...と思った時には、ここに書いたことも参考にしてもらえればと思います。

 

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