新しく学ぶ言語の音を聞けるようになるために

2021年6月26日土曜日

リスニング

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僕は言語を勉強するときに、無音で文章を眺めるだけでも結構満足します(陰キャなので)。ただ、言葉を学ぶ以上は音声を聞いたり、実際に人と話すことを想定して勉強した方がいいと思います。

ここでは、新しく学ぶ外国語の音にどうやって慣れるか、実際の文章のリスニングなどやる前の段階のことを書こうと思います。

外国語の音を聞き分けるために大事なのは

  • 音、強弱、イントネーションに慣れる
  • 自分で喋って音の違いを認識できるようにする

以上の2つの点に分けて書いていきたいと思います。

外国語の音はそもそも周波数が違う

フランスの耳鼻科医のAlfred Tomatisという人が最初に研究・提唱したようなのですが、言語によって使われる音の周波数帯域がかなり違うらしいです。

『総理大臣の通訳が教える! マルチリンガルになるための”英語”最速マスター術』より
『日本人の耳に英語は不向き?適した言語は?』(ZUU online)より引用

日本語は低めの周波数帯域で、あまり使われる音の幅は広くありません。
一方で、ロシア語は使われる音の幅は無茶苦茶広いです。これを考えると、日本語で使われない音域の言語の音は聞き取りにくいはずです。

慣れていない音に慣れるためにBGMとして言語を聞く

普段聞き慣れない音が分かるようになるためには、BGMのように生活の中で継続的に聞くべきだと思います。

言語には特徴的な発音に加えてリズム、強弱、抑揚があります。意味が分かるようになる前でも、こういった音の特徴に慣れておくことが、あとで聞いて理解できるようになるための秘訣だと思います。

持っている教材に付いている音声を聞くのもありですが、今は文明の利器 YouTube があるので、活用しない手はありません。

何か流しっぱなしにして聞くとすると、一番良いのはニュースじゃないでしょうか。アナウンサーは比較的ゆっくり喋り(海外は日本と比べて速く感じますが)、なまりもないので、標準的な音に慣れるのには一番良いと思います。

あと、発音に慣れるためには音楽を聴くのもオススメです。会話と比べてスピードが遅いことが多いので、発音に慣れるのにはニュースよりも向いているかもしれません。
ただし、リズムや抑揚はメロディーでデフォルメされてしまっているのがマイナスではあります。

YouTubeでの外国語動画の探し方

ある程度メジャーな言語であれば、YouTube上で音楽やニュースのストリーミングがあります。これをBGMとして流せば長時間聞いてみます。

例えば、トルコ語を聞きたい場合、まずはGoogle翻訳で「トルコ ニュース」、「トルコ 音楽」などをトルコ語に訳します。

そして、翻訳したキーワードでYouTubeで検索をかけると、トルコ語のチャンネルが一杯出てきます。
矢印のように"Live Now"と書いてあるのがストリーミングされているチャンネルです。

開いてみたら、ちょうどエルドアン大統領がイスタンブール運河について演説をしていました。

発音練習をして音の違いを認識できるようにする

耳を音に慣らすこと以上に重要なのが、発音練習だと思っています。自分で区別して発音できない音って聞き分けるのも難しいと思うんですよね。逆に、意識的にして区別して発音できるようになった音というのは、聞いた時に差がわかりやすいはずです。

日本語にない音は大多数の言語で出てきますが、最初に間違えた音を覚えないようにどういう風に発音するか、という理論は分かっていたほうが良いです。
そのために、音を聞きながら物まねするのはもちろんですが、口や舌の形をどうするか、どこらへんで音を出すかといった音の出し方を知ることが大事です。

大体の入門書には口の形をどうするかなど書いてありますが、今はせっかく文明の利器 YouTube があるので、使わない手はありません。

発音の動画は日本語でも結構出来るので、「〇〇語 発音」などと検索してみましょう。
英語の方が動画の数・種類自体は多いので、"〇〇 pronunciation"と検索してもいいです。

こういう感じで音声と一緒に口や舌の形を見せてくれる動画が良いです。


発音練習でフィードバックをする

本来であればネイティブに指導してもらうのが一番良いですが、すぐにネイティブの知り合いや先生が見つからない言語もあります。
その場合は、自分でフィードバックをしながら練習をするしかありません。

自分の口の動きを鏡で見ながら見本と同じようにできているかを確認したり、スマホの録音アプリで自分の発音を録音して、チェックしながら練習するのが有効です。

完璧を目指しすぎない

こんな感じで、最初は勉強したい言語の音を浴びるように聞いて、同じように発音できるように頑張ることが、耳を慣れさせ、聞き取りの力につながると思います。

ここで大事なのは、完璧を目指しすぎないことだと思います。完璧にネイティブのような発音を身に着けることが目標ではありません(勿論できたらキモチイですが)。ずっと発音練習ばかりだと楽しくないですからね。
音を区別してある程度近い発音ができれば、かなり聞き分ける力は付いていると思います。

モノマネのような感じでやりながら、楽しむのがちょうど良いんではないでしょうか。

 

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